外壁・屋根塗装の訪問販売|悪質業者の手口・見抜き方・断り方とクーリングオフ【札幌】

この記事の要点は、次の3つです。

  1. 塗装を含むリフォームの訪問販売・点検商法のトラブルは、国民生活センターが注意喚起するほど増えています。とくに屋根工事の点検商法は、この5年で相談件数が約3倍にふくらみ、契約した人の8割超が60歳以上です
  2. いちばんの防御は、シンプルです。突然の点検に応じない・その場で契約しない。この2つだけで、多くのトラブルは入口で防げます
  3. もし契約してしまっても、あきらめないでください。訪問販売の契約は、書面を受け取った日から8日以内なら、クーリング・オフ(無条件の契約解除)ができる場合があります(迷ったら「188」へ)
株式会社単刀直入 代表取締役 成田 風輝
この記事を書いた人|成田 風輝(株式会社単刀直入 代表取締役)
札幌生まれ・北海道大学卒業。在学中に起業し、YouTube・SEO・リスティング広告で集客に成功。株式会社単刀直入を設立。札幌の暮らしをより良くするため、札幌の外壁・屋根・雨漏りの費用の目安と業者の選び方をまとめたメディア「札幌外装センター」を運営。→ 運営者情報

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目次

塗装の「訪問販売・点検商法」とは|国が注意喚起するほど増えている

屋根工事の点検商法の相談件数の推移グラフ。2018年度923件から2022年度2,885件へと過去5年で最多・約3倍に増加し、契約当事者の8割超が60歳以上であることを示した図

まず、「訪問販売」と「点検商法」が何を指すのかを、はっきりさせておきます。ここを押さえておくと、あとの手口の話が、すっと入ってきます。

  • 訪問販売リフォーム:頼んでいないのに業者が訪ねてきて、契約をせかされ、不要なリフォーム工事をしてしまう——という相談です。ここでいう「リフォーム工事」には、屋根・壁・増改築・内装とならんで、塗装工事もはっきり含まれます
  • 点検商法:「点検に来ました」と言って訪ねてきて、「このまま放っておくと危ない」と不安を煽り、工事契約をさせる手口です。塗装まわりでは、屋根の「無料点検」を入口にするパターンが典型です

つまり、どちらも「頼んでいないのに来る」「不安を煽る」「その場で契約を迫る」という流れは共通しています。

相談件数は、これだけ増えている

これは、口コミの世界の話ではありません。数字にはっきり表れています。

国民生活センターの公表資料によると、屋根・壁・増改築・塗装・内装などの訪問販売リフォーム工事に関する全国の相談件数は、2022年度が10,099件、2023年度が11,878件、2024年度が9,820件と、毎年およそ1万件前後で推移しています。塗装を含むリフォームの訪問販売トラブルが、それだけ全国で起きているということです。

さらに深刻なのが、その中でも「屋根工事の点検商法」です。国民生活センターが2023年10月に公表した資料によると、屋根工事の点検商法に関する相談件数は、次のように増え続けています。

年度相談件数
2018年度923件
2019年度1,157件
2020年度1,824件
2021年度2,352件
2022年度2,885件

※国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」(2023年10月11日公表)より作成。

2022年度の2,885件は、過去5年で最多。2018年度(923件)のおよそ3倍です。同じ資料によれば、点検商法の相談全体に占める「屋根工事」の割合も、2018年度の16.2%から2022年度には35.4%へと、大きく増えています。塗装・屋根まわりが、いま点検商法の主戦場になっている、ということです。

狙われているのは、高齢の世代

もう一つ、見逃せない事実があります。同じ国民生活センターの資料によると、屋根工事の点検商法で契約した人の8割超が、60歳以上です。

日中に在宅していることが多く、突然の訪問にもていねいに応じてしまう——そうした傾向につけ込まれています。これは、「自分は大丈夫」で終わる話ではありません。離れて暮らす親世代が、まさに狙われているということです。実家の様子が気になる方こそ、この記事を最後まで読んでおいてください。

典型的な手口・勧誘トーク|国民生活センターの4類型で読み解く

塗装の点検商法の勧誘トーク4類型のフロー図。①訪問・点検のきっかけ→②不安を煽る→③負担が軽くなると思わせる→④次々に違う工事を勧誘、という4段階の流れを示した図

点検商法の勧誘には、決まった流れがあります。国民生活センターは、屋根工事の点検商法でよく使われる勧誘トークを、大きく4つの型に整理しています。まずはこの4類型を押さえ、そのうえで、実際によくある手口を、具体的に見ていきます。

【4類型①】訪問・点検のきっかけをつくるトーク

入口は、たいてい「善意の顔」でやってきます。「近所で工事をしているので、ごあいさつに」「お宅の屋根が気になったので、無料で点検します」といった声かけです。

ここで知っておきたいのは、国民生活センターの相談事例に、「近所で工事をしている」というのが、実はうそだったというケースが報告されていることです。「屋根瓦がずれているのが、下から見えた」と言って近づいてくるパターンもあります。頼んでもいない「無料点検」は、契約への入口だと考えて、まず疑ってかまいません。

【4類型②】不安を煽るトーク

点検(と称するもの)が終わると、次は不安を煽る段階です。「このままだと瓦が飛んで、ご近所に迷惑がかかりますよ」「雨漏りして、家がダメになります」——こうして、「すぐ直さないと大変」という気持ちにさせます。

近年、目立つのが「ドローンで撮影した」という屋根の写真を見せる手口です。国民生活センターの相談事例にも、ずれた瓦の写真やドローン撮影の写真を見せられて契約した、というケースが挙がっています。自分では屋根の上を確認できない——その弱みを突かれる形です。写真は加工もできますし、そもそも自分の家の屋根かどうかも確かめようがありません。写真を見せられても、その場で信じ込む必要はありません。

【4類型③】負担が軽くなると思わせるトーク

不安を高めたうえで、こんどは「でも、あなたの負担は軽いですよ」と安心させにきます。「今日、契約してくれるなら大幅に値引きします」「火災保険を使えば、自己負担なく直せます」「助成金が出るので、実質タダ同然です」といった言葉です。

「保険金を利用できる」というトークについては、国民生活センター自身が「気をつけましょう」と名指しで注意喚起しています。「火災保険で無料になる」「助成金が必ず出る」は、どちらも、この③の「負担が軽いと思わせるトーク」の典型です。ここでは、「これは負担を軽く見せる決まり文句だ」と気づけることが大事です。

「火災保険で無料」の実際とその線引きは、火災保険で外壁・屋根塗装は「無料」になる?で解説しています。

「助成金が出る」の実際は、札幌の外壁・屋根塗装の助成金にまとめています。

【4類型④】次々に違う工事を勧誘するトーク

一度信じてもらえると、要求は広がっていきます。屋根の話で始まったはずが、「ついでに外壁も」「床下も見ましょう」と、次々に別の工事を勧誘してくる——これが4つ目の型です。国民生活センターの事例にも、屋根・外壁・床下と次々に契約させられたケースが報告されています。契約金額が、雪だるま式にふくらんでいきます。

4類型に加えて、よくある手口も知っておく

上の4類型を軸に、塗装の訪問販売で実際によく使われる「手口」を、さらに具体的に並べておきます。当日に「あ、これはあのパターンだ」と気づくための材料です。

  • 最初に高額を提示 → 大幅値引きで安く見せる:「本来は150万円ですが、今日決めてくれるなら90万円で」。最初の高い金額は、安く見せるための“見せ金”のことがあります
  • 「モニター価格」「足場代無料」:「お宅を施工事例に使わせてほしいので特別に」。実際は、その分がどこかに乗っていることが少なくありません
  • 自社オリジナル塗料で「25〜30年もちます」:一般に流通していない“特別な塗料”を、根拠のない長い耐用年数とセットで売る手口です。塗料の持ちは、後述のとおり業者に説明を求めて確かめられます
  • 「今日中の契約で割引」と即決を迫る:信頼できる業者は、じっくり考える時間をくれます。「契約が取れるまで帰りません」と居座るのは不退去にあたり、退去を求めても帰らなければ警察に相談してよい場面です
  • 前払い・全額振込を要求する:着工前に全額を求めてくるのは、持ち逃げのリスクがあります。支払いのタイミングは慎重に
  • 「近所の足場を使うので安く」:足場は家ごとに組むもので、「よその足場を流用するから安い」という理屈は、基本的に成り立ちません
  • 大手企業・自治体・水道局や消防を装う:「市の方から来ました」といった言い回しで、公的な立場を装うことがあります。制服や名刺だけで信用しないでください
  • 「他社の見積書を見せて」と言う:自分では点検せず、他社の見積りより少し安い額を出すだけ、というパターンです
  • 「一式」だけの、あいまいな見積り:「外壁塗装一式◯◯万円」としか書かれておらず、何にいくらかかるのか分からない見積りは、注意のサインです
  • 契約後の追加請求:「雨樋(あまどい)や塀も含まれていると思っていた」——契約時に範囲をあいまいにされ、あとから追加を求められるケースです

ちなみに、玄関まわりに見慣れない小さな記号やシールが貼られていることがあります。これは、訪問業者どうしが「この家は狙い目」といった情報を共有するマーキングのことがある、と言われています。見慣れないシールがあれば、はがしておくと安心です。

こうやって見抜く・断る|玄関先で使える対処法

手口が分かったら、次は「どう見抜き、どう断るか」です。ここは、実際に玄関先で使える形でお伝えします。

まず、この5つを守る

国民生活センターは、屋根工事の点検商法への対策として、次のような呼びかけをしています。

  • 突然訪問してきた業者に、安易に点検させない:屋根の上に上がらせた時点で、「ここが傷んでいる」と何かしら言われます。頼んでいない点検は、断ってかまいません
  • 屋根・塗装工事は、すぐに契約せず、十分に検討してから:その場でサインしないことが、最大の防御です
  • 「保険金を利用できる」というトークには気をつける:これは国民生活センターがはっきり名指しで挙げている注意点です
  • クーリング・オフができる場合があると知っておく:契約してしまっても、道が残っています(次章でくわしく)
  • 少しでも不安を感じたら、すぐに消費生活センターへ:全国共通の消費者ホットライン「188」に電話すれば、最寄りの窓口につながります

訪問業者が「今日決めてくれたら」と急かすのは、落ち着いて考える時間を与えないためです。信頼できる業者は、考える時間をくれます。焦らず、納得してから決めてください。

塗装の予算の目安や、業者の選び方は、札幌の外壁塗装の費用相場と業者の選び方にまとめています。

ハッキリ断ることが、いちばんの防御

断り方に、遠慮はいりません。むしろ、あいまいに断ると「脈あり」と見なされ、再訪を招きます。

  • 「結構です。お引き取りください」と、はっきり言う。玄関を開けきらず、対応するのも一つの手です
  • 「家族と相談してから決めます」と伝える。信頼できる業者なら、これで引き下がります
  • それでも居座るなら、「お帰りください」と退去を求める。求めても帰らなければ、警察に相談してかまいません

公的な情報で、裏を取る

「この業者、本当に大丈夫だろうか」と思ったら、感覚ではなく、公的に確認できる情報で裏を取れます。

  • 会社の所在地・固定電話・施工事例:信頼できる業者は、これらをはっきり示しています
  • 建設業許可を持っているか:一定規模以上の工事を請け負う業者は、建設業許可(北海道知事許可など)を持っています。国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムや、行政処分歴を調べられるネガティブ情報等検索サイトで、事前に確認できます
  • 行政処分を受けていないか:消費者庁は、特定商取引法に違反した事業者への行政処分(業務停止命令など)を公表しています。悪質業者は、社名を変えて営業を続けることもあるので、あくまで一つの材料として見ておきましょう
  • 口コミは、評価の数より中身を見る:どんな工事で、どう対応してもらえたかが具体的に書かれた口コミが参考になります

信頼できる見積りは、項目ごとに書かれている

見積書は、業者の姿勢がいちばん出るところです。信頼できる業者の見積書には、塗料名・面積(㎡数)・塗る回数・足場や養生の費用が、項目ごとに書かれています。塗装は、足場・高圧洗浄・下地補修・下塗り・中塗り・上塗り(基本は3回塗り)・付帯部塗装と、多くの工程の積み重ねでできています。項目ごとに書かれていれば、どの工程にいくらかかるのかがひと目で分かります。

「外壁塗装一式◯◯万円」としか書かれていない場合は、項目ごとに出してもらってください。

信頼できる施工会社に頼みたい方へ

ご相談の内容に合った札幌の信頼できる施工会社を1社だけご紹介します。複数の業者から一斉に電話がかかってくることはありません。ご相談もご紹介も完全無料で、お客様に料金がかかることはありません。見積もりを見てから断っても、かまいません。

ご相談の内容必須(いくつでも)
建物の種類
ご希望の時期

もう契約してしまったら|クーリング・オフのやり方

訪問販売のクーリング・オフの手順図。契約書面を受け取った日を1日目として8日以内に、はがきや電子メールなどの書面で業者に通知する。工事が始まっていても対象になる場合がある。迷ったら188や住まいるダイヤルに相談、という流れを示した図

「勢いで契約してしまった」「サインしたあとで、冷静になったら不安になった」——。そういう方こそ、ここを読んでください。あきらめるのは、まだ早いです。

クーリング・オフの基本|書面を受け取って8日以内

訪問販売による契約には、クーリング・オフという、消費者を守るための制度があります。手順は、思っているよりシンプルです。

  • 期間:契約書面を受け取った日を1日目として、8日以内なら、原則として無条件で契約を解除できます
  • 方法:書面(はがきなど)や、電子メールなどの電磁的記録で、業者に通知します。電話や口頭ではなく、記録に残る形で伝えるのが大事です
  • すでに工事が始まっていても:8日以内であれば、工事が始まっていても対象になる場合があります。「もう工事に入ったから無理」と言われても、あきらめないでください
  • 費用の負担なく解除できる:クーリング・オフが成立すれば、支払ったお金は返してもらえ、原状回復も業者の負担が原則です

通知の書面は、こう書く(要点だけ)

はがきで通知する場合の、書き方の要点だけお伝えします。むずかしく考える必要はありません。

  • タイトルに「契約解除通知(クーリング・オフ)」と書く
  • 契約年月日・商品名(工事名)・契約金額・業者名(担当者名)を書く
  • 「上記の契約を解除します」という一文と、通知した日付・自分の住所と氏名を書く
  • はがきの両面をコピーして手元に残し、郵便局の窓口から「特定記録郵便」や「簡易書留」で出す(いつ出したかの証拠を残すため)

細かい書式で悩む必要はありません。大事なのは、「8日以内に、記録が残る形で、解除の意思を伝えた」という事実を作ることです。書き方に迷ったら、次にご案内する公的な窓口が、その場で教えてくれます。

8日を過ぎていても、あきらめない

「気づいたら8日を過ぎていた」という方も、道が閉ざされたわけではありません。

  • 業者がうそを言った・大事なことを告げなかった(例:契約しないと家が倒れる等の不実告知)ような場合は、消費者契約法にもとづいて契約を取り消せる余地があります
  • 業者がクーリング・オフの説明を書面できちんとしていなかった場合などは、8日を過ぎてもクーリング・オフができることがあります

いずれも、成立するかどうかには条件があり、一人で判断するのは難しいところです。だからこそ、迷ったら、抱え込まずに公的な窓口へ——これが結論です。

ひとりで悩まず、公的な窓口へ

クーリング・オフができるか、どう手続きするか。こうした判断は、専門の窓口に相談するのが、いちばん確実で早いです。

  • 消費者ホットライン「188(いやや!)」:局番なしで「188」とかけるだけで、お住まいの地域の消費生活センターにつながります。相談は無料。クーリング・オフの可否や、書面の書き方まで、専門の相談員が教えてくれます
  • 住まいるダイヤル「0570-016-100」(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター):リフォーム工事のトラブルや、工事費用そのものの相談ができる専門窓口です

相談のときは、契約書・見積書・業者からもらった書面・やり取りの記録を、手元に用意してください。これらは、あなたを守る大事な証拠になります。

【札幌】冬場の「今なら特価」勧誘に、とくに注意

ここからは、札幌にお住まいの方に、とくに知っておいてほしい地域特有の注意点です。

冬が近づくと、「雪が降る前に、今すぐ塗りましょう」「冬季の特別価格です、今だけ」と急かしてくる勧誘が出てきます。ですが、ここで立ち止まってほしいのです。札幌の冬は、そもそも塗装に向かない時期です。

塗料には、きちんと乾いて性能を発揮するための気象条件があり、一般に「気温5℃以上」が一つの目安とされています。札幌は、12月から3月ごろにかけて、日中でも気温が5℃を下回る日が多く、真冬は氷点下になります。つまり、物理的に、塗料が本来の性能を発揮しにくい季節なのです。

塗装に向く時期や気温の条件は、札幌の外壁塗装の費用相場と業者の選び方にまとめています。

だからこそ、「今なら特価」「雪が降る前に急いで」と、冬場に契約を迫ってくる勧誘は、二重に不自然です。塗れない時期に、急がせて契約させようとしている——ここに気づけると、冷静になれます。全国向けの記事にある「冬は閑散期だから安い」という情報も、札幌には当てはまりません。

さらに、札幌ならではの不安を煽る材料として、雪害・すが漏りを持ち出す勧誘もあります。「このままだと、雪の重みで壊れる」「すが漏りで、家の中まで水が回る」——。こうした心配ごと自体は、札幌の家では実際に起こりうるものです。だからこそ、悪用されやすい。本当に必要な対処かどうかは、急かす訪問業者ではなく、信頼できる地元の業者に落ち着いて見てもらってから判断してください。焦って冬に契約する必要は、まったくありません。塗るなら、適期である春〜秋に、余裕をもって計画するのが正解です。

札幌で塗装の訪問販売に困ったら

ここまで、手口・断り方・クーリング・オフをお伝えしてきました。それでも、いざ自分の家となると、「これは点検商法なのか」「この工事は本当に必要なのか」「契約してしまったけど、どうすれば」と、判断に迷うものです。

そんなときは、信頼できる地元の施工会社に、まず家の状態を診てもらうのが確実です。

原因の調査から相談したい方へ

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塗装の訪問販売・悪質業者について、よくあるご質問

Q. 訪問してくる塗装業者は、全部あやしいのですか?

いいえ、すべてではありません。訪問販売そのものが違法なわけではなく、まっとうな業者もいます。ただし、頼んでいない「無料点検」・不安を煽るトーク・その場での即決要求——この3つがそろったら、要注意です。分かれ目は、「あなたが冷静に考える時間を、その業者がくれるかどうか」。急かしてくる相手ほど、距離を置いてください。

Q. その場で契約してしまいました。解約できますか?

できる場合があります。訪問してきた業者との契約は訪問販売にあたり、契約書面を受け取った日を1日目として8日以内なら、書面(はがき・電子メールなど)でクーリング・オフ(無条件解約)ができるのが原則です。工事が始まっていても対象になることがあります。まずは支払いを止めて、消費者ホットライン「188」に相談してください。契約書・見積書は証拠になるので、残しておきましょう。

Q. 「火災保険を使えば無料で塗れる」と言われました。本当ですか?

慎重に見たほうがよい勧誘です。これは、負担が軽いと思わせる典型的なトークで、国民生活センターも「保険金を利用できるというトークには気をつけて」と注意喚起しています。風災などの損傷が対象になることはありますが、経年劣化は原則対象外です。

火災保険が使えるケースと、その線引きは、火災保険で外壁・屋根塗装は「無料」になる?で解説しています。

Q. 「助成金が出る」と言われました。信じていいですか?

「必ず出る」と断言する業者には、注意してください。外壁塗装そのものに国の補助制度は基本的になく、自治体の制度も、条件や予算枠が決まっています。これも「負担を軽く見せる」勧誘の一種です。

札幌市で使える助成金の実際は、札幌の外壁・屋根塗装の助成金にまとめています。

Q. 高齢の親が、訪問業者と契約してしまったようです。

まず、あきらめないでください。屋根工事の点検商法では、契約した人の8割超が60歳以上で、ご家族が気づいて動くケースが少なくありません。本人でなくても、家族・ホームヘルパー・地域包括支援センターの職員からでも、消費者ホットライン「188」に相談できます。8日以内ならクーリング・オフの可能性があります。

Q. どこに相談すればいいですか?

状況に応じて、次の窓口があります。契約やクーリング・オフの相談は消費者ホットライン「188」、リフォーム工事のトラブルや工事費用の相談は住まいるダイヤル「0570-016-100」。「これは点検商法か」「この工事は本当に必要か」と迷ったときは、札幌外装センターにご相談ください。札幌の信頼できる施工会社1社におつなぎします。

まとめ|「その場で決めない」が、いちばんの防御

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • 塗装を含むリフォームの訪問販売・点検商法は増えており、屋根工事の点検商法は5年で約3倍(2022年度2,885件で過去最多)、契約者の8割超が60歳以上。親世代も狙われている
  • 勧誘には型がある。国民生活センターの4類型(①きっかけ→②不安を煽る→③負担を軽く見せる→④次々勧誘)を知れば、当日に気づける。「ドローンで撮った写真」「近所で工事」はうそのことも
  • 見抜き・断りの基本は「突然の点検に応じない」「その場で契約しない」。断るときはあいまいにせず、はっきりと。所在地・建設業許可など公的情報で裏を取る
  • 契約してしまっても、訪問販売なら書面受領から8日以内・書面でクーリング・オフできるのが原則。工事開始後も対象のことがあり、8日超でも取消の余地。迷ったら「188」や住まいるダイヤル「0570-016-100」へ
  • 札幌では、冬場に「今なら特価」と急かす勧誘に、とくに注意。冬はそもそも塗れない時期。焦って契約する必要はない

塗装の訪問販売は、金額が大きく、不安を突かれやすいテーマです。でも、手口には型があり、断り方も、解約の道も、ちゃんと用意されています。いちばんの防御は、たった一つ——その場で決めないこと。急がされても、大丈夫。あなたのペースで、落ち着いて選んでください。
訪問業者の話が本当か、信頼できる業者に一度見てもらいたい方は、札幌外装センターのお問い合わせからご相談ください。札幌の施工会社1社におつなぎします。