この記事の要点は、次の3つです。
- DIYでやる価値があるのは、フェンス・物置・ウッドデッキ・1階の手が届く低い所まで。ここは、やり方を押さえれば、自分でできる範囲です
- 一方、2階以上の外壁は足場が要り、高所からの転落は、死亡事故も起きています。国民生活センターも、脚立・はしごからの転落に、強く注意を呼びかけています。ここは、業者に任せる領域です
- さらに札幌には、見逃せない事情があります。気象庁の平年値でみると、外壁を塗れるのは4〜10月が中心の半年ほどしかなく、週末だけのDIYでは、1シーズンで塗り終わらないことも。だから、外壁の本体は、業者が現実的です
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まず費用:DIYは、思ったほど安くならない
DIYを考える方の、いちばんの動機は「費用を浮かせたい」でしょう。ですから最初に、いちばん現実的なところからお伝えします。外壁塗装のDIYは、多くの方が期待するほどには、安くなりません。
2階・広範囲を塗るなら、足場が必須になる
DIYで安さが消える、いちばん大きな理由が足場です。
2階部分や、2m以上の高さ、家をぐるりと塗る広範囲の作業では、足場を組むのが安全上の前提になります。じつは、プロの工事現場でも高さ2m以上の作業には足場などの安全対策が求められるほど、高所作業は危険なものとされています。そして、戸建て30坪の足場は、15万〜25万円ほどが目安です。DIYでこの足場を安全に自分で組むのは現実的でなく、結局、足場だけは業者に頼むことになりがちです。ここで、まず十数万円がかかります。「足場だけ自分で」は、安全面でもおすすめできません。
材料・道具も、そろえると意外とかさむ
足場のほかにも、そろえるものがあります。
- 塗料:外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本。その分の塗料が要ります
- 高圧洗浄機:塗る前に、古い汚れやチョーキング(白い粉)を洗い流すために使います
- ローラー・刷毛(はけ)・養生(ようじょう)材:窓やサッシ、地面を汚さないための養生も、面積が広いと相応にかかります
これらを合わせると、材料・道具だけで、数万円〜十数万円ほど。足場と合わせれば、DIYでも数十万円規模になることは、めずらしくありません。「材料費だけで済む」というイメージとは、少し違ってきます。
失敗すると、”二重コスト”になる
もうひとつ、見落としがちな費用があります。塗りムラや、下地処理の不足で、数年で塗料が剥がれてしまうケースです。
こうなると、剥がれたところを塗り直すか、最悪、業者に頼んで塗り直してもらうことになります。DIYの材料費と、あとから頼む業者代が、二重にかかる——これが、いちばんもったいないパターンです。
業者に頼んだ場合の総額の目安は、札幌の外壁塗装の費用相場と業者の選び方にまとめています。DIYにするか業者に頼むかを決める前の、予算の目安になります。
そのうえで、「安くやりたい」なら、まず”どこまで自分でやれるか”を見極めるのが先です。
【この記事の主役】部位別・DIYのGO/STOP

ここが、この記事のいちばんの主役です。「外壁塗装は自分でできるか」という問いへの答えは、「全部できる」でも「全部無理」でもなく、”部位によって分かれる”——これが、いちばん正直な答えです。DIYを否定も肯定もせず、部位ごとに「GO(自分でやる価値あり)」と「STOP(業者に)」で、線を引いていきます。
GO:自分でやる価値がある部位
次のような場所は、手が届く低い所で、失敗しても大事に至りにくいので、DIYに向いています。挑戦する価値は、じゅうぶんにあります。
- フェンス・門扉(もんぴ):地上で作業でき、面積も限られます。塗り替えの練習にも向いています
- 物置・小屋:低い位置が中心で、多少のムラが出ても、暮らしへの影響が小さい所です
- ウッドデッキ・木製プランター:木部の防腐・保護塗装は、DIYの定番。愛着もわきやすい場所です
- 1階の、手が届く腰高までの外壁や付帯部(ふたいぶ):地面に立ったまま塗れる範囲であれば、下地の状態がよければ、自分で塗ることもできます
これらに共通するのは、脚立やはしごで高く登らなくても、地面に足をつけたまま作業できることです。ここは、私たちとしても「やってみる価値がありますよ」とお伝えできる範囲です。
STOP:業者に頼むべき部位
一方、次の場所は、安全・仕上がり・耐久のどれをとっても、業者の領域です。ここを無理にDIYで進めると、費用の節約以上のものを失いかねません。
- 2階以上の外壁・高さ2m以上の高所:転落のリスクが、一気に跳ね上がります(危険の中身は、後の章でくわしく)
- 足場が要る範囲:足場が必要ということは、それだけ高く危険な作業だという合図です
- 下地の劣化が進んだ壁:深いひび割れ(0.3mm以上)や、塗膜の浮き・剥がれがある壁は、下地補修の専門知識が要ります。ここを見誤ると、塗ってもすぐ剥がれます
- コーキング(目地/シーリング)の打ち替え:サイディングのつなぎ目や窓まわりのゴム状の部分。ここは防水の要で、打ち替えには専用の技術が要ります
- 均一な仕上げが求められる、広い外壁の面:広い面をムラなく塗るのは、プロでも神経を使う作業。ここで失敗すると、家全体の見た目に響きます
目地の打ち替えを頼むときの金額の幅と、雪のない時期の段取りは、札幌の外壁コーキングの打ち替え費用と時期にまとめています。
迷ったら「足を地面につけて塗れるか」で線を引く
GO/STOPの判断に迷ったら、シンプルな目安があります。「両足を地面につけたまま、無理なく塗れるか」。これ一本です。
- 地面に立ったまま塗れる → GO(DIYの候補)
- 脚立・はしご・足場に登らないと届かない → STOP(業者に)
この線引きさえ持っておけば、「これはやっていいのか、頼むべきか」で迷いません。外壁の”本体”(2階を含む家全体の壁)は、ほぼ間違いなくSTOP側に入る、と考えておくと安全です。なぜ高所がそこまで危険なのかは、この記事のいちばん大事な部分として、後の章で一次データとともにお伝えします。
DIYでやるなら:工程と道具の要点(詳しくは無理せず)
「GOの部位なら、自分でやってみたい」——そう思った方に向けて、ここでは工程と道具の”要点”だけをお伝えします。細かな手順まで書き込むと、かえって高い所での作業に踏み込む後押しになりかねないので、あえて全体像に絞ります。手を動かす前に「全体像」と「守るべき条件」を知っておく、という位置づけで読んでください。
基本は「3回塗り」+下ごしらえ
外壁塗装の工程は、ざっくり言うと、下ごしらえをしてから、3回塗る、という流れです。
- ①高圧洗浄:古い汚れ・カビ・チョーキング(白い粉)を洗い流します。ここを省くと、上に塗った塗料が定着しません
- ②下地補修:ひび割れや傷みを直します。ここが甘いと、あとで剥がれます
- ③養生(ようじょう):窓・サッシ・地面など、塗らない部分を、シートやテープで覆います
- ④下塗り(シーラーなど):外壁と上の塗料を、しっかり密着させるための”のり”のような一層です
- ⑤中塗り → ⑥上塗り:仕上げの色を、2回に分けて塗り重ねます。これで、色と厚み(=耐久)を確保します
この「下ごしらえ+3回塗り」を守れないと、見た目は塗れていても、早く剥がれてしまいます。DIYで差が出るのは、じつは仕上げの塗りよりも、①〜④の”下ごしらえ”の丁寧さです。
必要な道具は、意外と多い
最低限、そろえたい道具は、次のあたりです。
- 高圧洗浄機/ローラー・刷毛/養生材(マスカー・マスキングテープ・ブルーシート)/塗料(下塗り・上塗り分)/かくはん棒・バケツ
どの塗料を選ぶかは、仕上がりと耐久を左右する、大事なポイントです。塗料には、シリコン・フッ素などのグレードがあり、値段も耐久年数も変わります。
塗料の種類ごとの特徴や選び方は、外壁塗装の塗料の種類と選び方にまとめています。DIYで塗る前に目を通しておくと、失敗しにくくなります。
守るべきは「気温・湿度・乾燥時間」
道具以上に大事なのが、塗るときの条件です。塗料は、化学的に硬化して、はじめて本来の性能を出します。条件を守らないと、乾かない・すぐ剥がれる、といった失敗につながります。
- 気温5℃以上・湿度85%未満が、塗装できる目安です(この根拠は、後の北海道の章でくわしく)
- 各工程のあいだの乾燥時間を、必ず守る:乾ききる前に次を塗ると、塗膜が縮んだり、剥がれたりします
- 雨の日・雨が近い日は塗らない:塗ってすぐ雨に当たると、流れたり、白く濁ったりします
細かな塗り方のコツや、道具の細部までは、この記事では踏み込みません。
屋根の塗装や修理は、自分でできる?
家の屋根の塗装や修理は、自分でやらずに業者に任せてください。屋根の上は、外壁の2階よりさらに高く、足を滑らせると止まる所がないからです。
家の屋根は、業者に任せる
札幌の家に多いトタンやガルバリウム鋼板の金属屋根は、雨や霜、朝露で滑りやすくなります。また、金属屋根の塗装は、錆を落として錆止めを塗り、上塗りを2回する手間がかかります。ペンキを1回塗るだけでは、数年で塗膜の下から錆が浮いてきます。
穴の補修や板金の留め直しも、屋根に上る作業です。コーキングで穴をふさぐのは、その場しのぎにしかなりません。屋根塗装の進め方は札幌の屋根塗装の費用相場と業者の選び方で、屋根の修理は札幌の屋根修理の費用相場と業者の選び方で解説しています。
物置や車庫の低い屋根なら、自分で塗る人もいる
一方、地面に足をつけたまま手が届く、物置や車庫の低い屋根なら、自分で塗る人もいます。この場合も、錆を落としてから錆止めを塗り、上塗りを重ねる手順は家の屋根と同じです。
ただし、脚立に乗らないと届かない高さなら、無理をしないでください。脚立からの転落でも、大きなけがにつながります。
【安全】高所からの転落は、命に関わる

ここが、この記事でいちばん、真剣にお伝えしたい話です。2階の外壁を「STOP(業者に)」とする、いちばんの理由は、費用でも仕上がりでもありません。命に関わるからです。「たかが塗装で、大げさな」と思われるかもしれません。ですが、数字を見ると、その考えは変わると思います。
国民生活センターが警告する、転落事故の実態
高い所での作業が、どれだけ危ないか。これには、公的なデータがあります。
国民生活センターの「思わぬ大けがに!高齢者の脚立・はしごからの転落」によると、庭木の手入れなどで脚立・はしごから転落する事故が、医療機関ネットワークに433件寄せられ、その半数以上(236件)が60〜70歳代でした。そして、3件の死亡事故のほか、入院を要する事故が約半数(206件)を占め、頭蓋内損傷・脊髄損傷・大腿骨や骨盤の骨折など、重篤なけがが報告されています。主な症状別では、骨折が約4割を占めました。
実際の事例も、深刻です。同資料には、約3mの高さで作業中にコンクリートの地面へ転落し、外傷性くも膜下出血・頚椎骨折を負った例(70歳代後半)や、はしごから転落して頚髄損傷・完全麻痺となり入院した例(60歳代後半)が挙げられています。
「数万円のために、命や介護のリスク」を負わない
このデータが重いのは、けがが「その後の人生」にまで及ぶ点です。同資料は、骨折などがきっかけで、介護が必要になるおそれにも触れています。そして、アドバイスとして、はっきりこう述べています。「脚立やはしごを使用しない方法を検討しましょう。」——専門機関が、ここまで踏み込んで注意を促しているのです。
外壁塗装で言えば、2階の壁は、地上から3m以上の高さです。まさに、この転落事故データの延長線上にあります。塗装用の足場もなく、脚立やはしごだけで2階の壁を塗ろうとするのは、この統計が示す危険に、自ら踏み込むことになります。
数万円を浮かせるために、命や、その後の介護のリスクを負う。——これでは、割に合いません。だからこそ、私たちは、フェンスや物置は「どうぞ挑戦を」とお伝えする一方で、高い所だけは、はっきり「業者に」とお願いしています。足場を組み、安全帯をつけて作業するのは、まさにプロの仕事です。
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【北海道】DIYでも冬は塗れない・適期が短い

札幌でDIYを考えるなら、もうひとつ、知っておいてほしい事情があります。全国向けの記事には、まず載っていません。それは、「札幌では、そもそも塗れる時期が短く、冬はDIYで塗れない」という、気候の制約です。
塗料は「気温5℃以上・湿度85%未満」でないと固まらない
塗料は、一定の気温・湿度の範囲でないと、きちんと硬化しません。これはDIYでも業者でも、同じ物理の話です。
日本ペイントの公式FAQによると、塗装ができる条件は「気温5℃以上、湿度85%未満」が目安とされ、冬場の早朝などは適さず、春と秋が塗装に向くとされています。気温が低すぎると、塗料が正常に乾かず、硬化不良を起こしてしまうのです。
札幌で塗れるのは、4〜10月が中心の半年ほど
気象庁の札幌の平年値によると、札幌は12月から3月まで、月の平均気温が5℃を下回ります。つまり、札幌で外壁を塗れるのは、4〜10月が中心の半年ほど。冬は、DIYであっても、そもそも塗料が固まらず、塗れないのです。月ごとの気温と、塗り替えに向く時期は、外壁の塗り替え時期の目安で解説しています。
週末だけのDIYでは、適期を逃しやすい
ここに、DIYならではの落とし穴があります。
業者なら、平日も含めて連日作業できるので、この半年弱の適期に、余裕をもって塗り終えられます。ですが、週末しか作業できないDIYだと、話が変わります。1面を塗るのに、洗浄・乾燥・3回塗りと、何週もかかることが起きます。天気の悪い週末が続けば、さらに後ろにずれます。気づけば、塗り終わらないうちに、短い適期が終わって冬が来る——ということになりかねません。
だから札幌では、外壁の”本体”は、「DIYでちまちま何ヶ月もかけて」より、限られた適期に、業者へまとめて頼むのが、現実的な選び方になります。
塗れる時期や、札幌の気候と外壁の傷みの関係は、札幌の外壁塗装の費用相場と業者の選び方と、外壁の塗り替え時期の目安で解説しています。
結論:札幌の外壁は「できる範囲はDIY・本体は業者」
ここまでの話を、ひとつにまとめます。「外壁塗装は自分でできるか」への、私たちの結論は、これです。「できる範囲はDIYで、外壁の本体は業者に」。DIYを否定するのでも、無理に勧めるのでもなく、部位で分ける——これが、いちばん損の少ない選び方です。
もう一度、線引きをおさらい
- DIYでやる価値がある(GO):フェンス・物置・ウッドデッキ・木製プランター・1階の腰高までの外壁や付帯部。足を地面につけたまま塗れる範囲です
- 業者に頼む(STOP):2階以上の外壁・高さ2m以上の高所・足場が要る範囲・下地の劣化が進んだ壁・コーキングの打ち替え・均一な仕上げが要る広い面
これに、高所転落のリスク(国民生活センター)と、札幌は塗れる時期が半年弱しかない(気象庁)ことを重ねると、答えははっきりします。札幌の外壁の”本体”は、業者に頼むのが現実解です。安さを狙うなら、DIYはフェンスや物置などの小物にとどめ、本体は、信頼できる業者に任せる。これが、安全も、仕上がりも、費用も、いちばんバランスの取れた道です。
「安く」を狙うときほど、急かす訪問販売に気をつける
ひとつ、注意を添えておきます。「少しでも安く」と考えているときほど、「今だけ」「近所で工事中なので格安で」と急かす訪問販売には、気をつけてください。安くしたい気持ちにつけ込まれると、かえって損をします。
信頼できる業者は、じっくり考える時間をくれます。その場で契約を急かしてくること自体が、危険信号です。
札幌外装センターに相談する
札幌の施工会社1社に、まとめてご相談いただけます
ご相談の内容に合った札幌の信頼できる施工会社を1社だけご紹介します。複数の業者から一斉に電話がかかってくることはありません。ご相談もご紹介も完全無料で、お客様に料金がかかることはありません。見積もりを見てから断っても、かまいません。
なお、「安くします」と急かす訪問販売の手口と、玄関先での断り方は、外壁・屋根塗装の訪問販売・悪質業者の見抜き方で解説しています。
外壁塗装のDIYについて、よくあるご質問
Q. 外壁塗装は、自分でできますか?
部位によります。フェンス・物置・ウッドデッキ・1階の手が届く低い所であれば、下ごしらえと3回塗りを守れば、自分でできる範囲です。一方、2階以上の外壁は、高所からの転落のリスクが大きく、業者に任せる領域です。判断に迷ったら、「両足を地面につけたまま塗れるか」を目安にしてください。地面に立って塗れる所はDIYの候補、登らないと届かない所は業者、と分けるのが安全です。
Q. DIYにすると、いくら安くなりますか?
期待するほどには、安くならないことが多いです。2階や広範囲を塗るには足場が必須で、戸建て30坪の足場だけで15万〜25万円ほどかかります。これに、塗料(3回塗り分)・高圧洗浄機・ローラー・養生材などの材料費が加わると、DIYでも数十万円規模になることがあります。しかも、塗りムラで早く剥がれると、塗り直しの二重コストに。
Q. 2階の外壁も、自分で塗れますか?
おすすめしません。業者に任せてください。2階の壁は、地上から3m以上の高所です。国民生活センターによると、脚立・はしごからの転落事故は433件寄せられ、そのうち死亡が3件、入院を要する事故が約半数を占め、頚髄損傷で完全麻痺になった例もあります。同センターは「脚立やはしごを使用しない方法を検討しましょう」とまで注意を促しています。数万円を浮かせるために、命や介護のリスクを負うのは、割に合いません。
Q. 北海道では、いつDIYで塗れますか?
4〜10月が中心です(11月は天気しだい)。塗料は気温5℃以上・湿度85%未満でないと正常に硬化せず(日本ペイントの公式FAQによる)、気象庁の札幌の平年値では12〜3月は平均気温が5℃未満(真冬は氷点下)です。冬は、DIYであっても塗れません。さらに、週末だけのDIYだと、1面を塗るのに何週もかかり、短い適期を逃しやすい点にも注意が必要です。
Q. DIYで失敗すると、どうなりますか?
よくあるのは、塗りムラや下地処理の不足で、数年のうちに塗料が剥がれてしまうケースです。こうなると、塗り直しが必要になり、DIYの材料費と、あとから頼む業者代が二重にかかります。とくに、下地の状態を見誤ったまま塗ると、見た目は塗れていても、すぐに剥がれてしまいます。DIYで差が出るのは、じつは仕上げの塗りよりも、洗浄・下地補修・下塗りといった”下ごしらえ”の丁寧さです。
Q. どこまでをプロに頼めばいいですか?
2階以上の外壁・足場が要る高所・下地の劣化が進んだ壁・コーキング(目地)の打ち替え・均一な仕上げが求められる広い面は、業者に頼むのが安全です。これらは、安全・技術・仕上がりのどれをとっても、専門の道具と経験が要る作業です。逆に、フェンス・物置・ウッドデッキ・1階の低い所は、自分でやる価値があります。
まとめ|できる範囲はDIY、外壁の本体は業者へ。札幌は適期が短い
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- DIYは、思ったほど安くならない:2階や広範囲は足場が必須(30坪で15万〜25万円ほど)。材料費も加わり、失敗すれば塗り直しの二重コストに。
- 判断は「部位別のGO/STOP」:フェンス・物置・ウッドデッキ・1階の低い所はGO、2階以上の外壁・足場が要る高所・下地劣化・コーキング打ち替えはSTOP。迷ったら「足を地面につけて塗れるか」で線を引く
- 高所は、命に関わる:国民生活センターによると、脚立・はしごの転落は433件・死亡3件・入院約半数・骨折4割で、「脚立やはしごを使用しない方法を検討しましょう」と注意喚起。2階外壁は3m以上の高所=業者の領域
- 北海道は、冬DIYで塗れない:塗料は気温5℃以上・湿度85%未満が条件(日本ペイント)で、札幌は12〜3月が5℃未満(気象庁)。塗れるのは4〜10月が中心の半年ほど。週末DIYでは適期を逃しやすい
- 結論は「できる範囲はDIY、本体は業者」。安く狙うほど、急かす訪問販売に注意
「業者は高いから、自分で塗って浮かせたい」——その気持ちは、とても自然なものです。だからこそ、できること(フェンスや1階の低い所)は、しっかり自分で。無理なこと(2階の外壁や、足場が要る所)は、安全のために業者に。この線引きができれば、お金も、手間も、そして何より安全も、いちばん良いところに落ち着きます。
外壁の本体を業者に頼みたい方は、札幌外装センターのお問い合わせからご相談ください。札幌の施工会社1社におつなぎします。
